
住まい造りを検討する際に、よく出会う係数があります。それが「Q値」。いわゆる熱損失係数というものです。
熱損失係数は、外壁や天井、床などの各部位から逃げてしまう熱の量を数値化したもの。値が小さいほど断熱性能が高いことを示しています。
熱損失係数を見ると、熱抵抗値などだけでは読み取ることができない断熱性能のバランスを把握することができます。
熱は住まいのあらゆるところから逃げていきます。特に窓や床、天井部位からの損失が非常に大き苦なっています。特に、ひと世代前の住宅施工では断熱材についての研究がまだ途上であり、どうしても多くの熱を逃がしてしまう結果になっていまいました。東北の住まいの台所やトイレが寒いのは、より多くの熱が失われてしまっているからに他なりません。
イノーバではこうした住宅の構造から脱却。こだわり続けてきたグラスウールの導入技術と高気密化工法で、より熱損失の少ない住宅をお建てしています。
Q=2.4W/m²K。これはⅢ地域住宅の次世代省エネ基準です。
この性能がどの程度かというと、たとえば建坪40坪程度の家を灯油で暖めるとしたら毎月約400リットルもの灯油となる計算です。
Q=2.4W/m²K
建坪40坪の住まいなら、毎月約400リットルの灯油が必要
【例】4台のファンヒーターで住まい全体を暖めてみる
◆4リットル/1日×4部屋=16リットル
◆16リットル×30日(1ヵ月)=480リットル
これでも
ファンヒーターがある部屋しか
暖かくなりません
この試算は24時間連続で部屋を暖め続けたら、という試算になっています。ですが、冬の宮城県を想定し、1日8時間程度暖房する場合を考えてみても1ヵ月で200リットル程は必要でしょう。従来性能住宅における個別暖房では部屋同士の温度差が存在し、それによって引きおこされる結露・カビ、さらにはヒートショックの可能性も。これでは快適な住まいとは言いにくいモノになってしまいます。
私たちが提供するのは、Q=1.2という数値です。
この性能値で建てられた家の暖房に使用された灯油の実測値は、1月の厳寒期で150~200リットル/月というデータが出ています。つまり、もともと購入していたであろう200リットルの灯油があれば、お風呂やトイレ、さらには押入れの中まで暖房することが可能です。
Q=1.2W/m²K
III地域の次世代環境基準の1/2。
【例】1ヵ月あたり400リットル×1/2=200リットル
1ヶ月あたり200リットルで
家中暖房が可能
実は、こうした高い基準にこだわる理由があるのです。
私たちがこうした目標を高く掲げる理由は、私たちがお建てする住まいで、価値ある毎日をお過ごしいただきたいからです。
たとえば、あなたがQ=1.2住宅にお住まいになったとしたら、次の事柄が大きく変わります。
私たちイノーバは、Q=1.2を単純に達成するのではなく、コストを抑えたプランとして成立させ、皆様にご提供していきたいと考えています。