
下のプランはイノーバの標準とも言うべきモデルです。
断熱に関してはもちろん、建物の耐震性の肝となる屋根・外壁の軽量化、メンテナンスの容易さや可変住空間性なども考慮された汎用性の高いモデルとなっています。
性能に関するスペックは以下の通りです。
上記のモデルケースはUA=0.46W/m²K(Q=1.21W/m²K)を仙台に建築した場合を想定しています。この住宅の年間暖房負荷は2368kWhですが、同じ間取りの住宅を盛岡に建築した場合、同じ熱量で同じ室内環境を得ようとした場合、必要な性能値はUA=0.33W/m²K(Q=0.99W/m²K)と非常にハイレベルなものが要求されます。
この手法で盛岡に建てられた42坪の住宅は、年間270リットル強の灯油で日中の室温(全館)を20℃に保つことができます。それに対し、同じ快適さを仙台で求めようと思えばQ=1.2で十分ということになるのです。
現時点において、技術的に現実味のある数字がQ=1.0前後であると私たちは考えています。
もちろん、それ以下を実現するための知識と技能を私たちは所持しているので、お客様が希望すれば超高性能住宅を実現して差し上げることが可能です。
しかしトリプルガラスサッシはまだまだ高価であり、コストのかさむ多くの要素を抱えているのも事実です。仙台(及び近郊)に建築するという前提なら、3地域(旧Ⅱ地域)に建つQ=1.0住宅と同じ快適さを得ることができるQ=1.2住宅が4地域(旧Ⅲ地域)における2020年住宅のスタンダードであると私たちは考えます。